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身元保証セミナー

身元引受人がいない場合の老人ホーム入居について|一人でも安心な解決策と選択肢

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「もしもの時、誰が駆けつけてくれるのだろう」

「家族がいない私は、老人ホームに入れないのではないか」

今、この画面をご覧になっているあなたは、そんな漠然とした不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

これまで一生懸命に生きてこられ、穏やかな老後を望んでいるだけなのに、「身元引受人」という言葉の壁にぶつかり、心がすくむような思いをされているかもしれません。

はじめまして。一般社団法人セカンドライフ支援協会で入居支援を担当しております、入居相談員の私です。

日々、多くのご高齢の方からご相談をお受けする中で、もっとも多く、そして切実な悩みがこの「頼れる家族がいない」という問題です。

結論から申し上げますと、身元引受人がいない場合でも、老人ホームに入居し、安心して暮らす方法は必ずあります。

決して、諦める必要はありません。

この記事では、身寄りのない方が直面する課題と、それを乗り越えるための具体的な「仕組み」や「サービス」について、私の経験談を交えながら分かりやすくお話しします。

どうか肩の力を抜いて、一緒に解決の糸口を見つけていきましょう。

そもそも「身元引受人」とは?なぜ必要なの?

老人ホームを探し始めると、必ずと言っていいほど「身元引受人(身元保証人)」を求められます。ご家族がいらっしゃらない方にとっては、ここが一番高いハードルに感じられることでしょう。

なぜ、施設側はこれほどまでに身元引受人を必要とするのでしょうか。まずは、相手(施設側)の事情を知ることで、対策が見えてきます。

施設が身元引受人に求める3つの役割

 

一般的に、施設が求めている役割は大きく分けて以下の3つです。

1.緊急時の連絡先・対応

急な病気や怪我で病院へ搬送される際、駆けつけたり、入院の手続きを行ったりする役割です。医療判断の同意を求められることもあります。

2.金銭的な保証(連帯保証)

万が一、月々の利用料の支払いが滞った場合に、本人に代わって支払いをする役割です。

3.退去時の身柄引き取り・死後の対応

何らかの事情で退去しなければならなくなった際の引き取りや、ご逝去された後の葬儀の手配、遺品の整理などを行う役割です。

 

こうして見ると、「家族でなければできない」と感じてしまうのも無理はありません。しかし、昨今は核家族化や単身高齢者の増加に伴い、ご家族がいても遠方で頼めない、あるいはご家族がいらっしゃらないというケースが急増しています。

そのため、**「身元引受人がいない場合」**の対応策も、社会全体で整いつつあるのです。

身元引受人がいない場合の3つの解決策

「頼れる親族がいない」「友人には迷惑をかけたくない」。そんな優しいあなただからこそ、一人で抱え込んでしまっているのですよね。

でも、ご安心ください。現代には、家族の代わりとなってあなたを守る仕組みがあります。ここでは、主な3つの解決策をご紹介します。

1. 民間の「身元保証サービス」を利用する

現在、もっとも一般的で、多くの方が選ばれているのが、民間の支援団体や企業が提供する「身元保証サービス」を利用する方法です。

私たちのような社団法人やN民間企業が、家族に代わって身元引受人の役割を引き受けます。

身元引受人がいない場合、このサービスを利用することで、多くの老人ホームへの入居が可能になります。

【具体的なサポート内容】

  • 入居時の身元保証(連帯保証)への署名

  • 緊急時の病院への駆けつけ・入院手続き

  • 日常的な生活支援(お買い物の付き添いなど)

  • 万が一の際の葬儀・納骨・遺品整理の手配

これは単なる「書類上のサイン」だけではありません。私が担当させていただいた70代の女性A様は、「困った時に電話できる相手がいるだけで、夜安心して眠れるようになりました」とおっしゃってくださいました。私たちは、皆様の「第二の家族」のような存在でありたいと願っています。

2. 成年後見制度を利用する

もし、将来的に認知症などで判断能力が低下することに不安をお持ちであれば、「成年後見制度」の利用も視野に入れると良いでしょう。

これは、家庭裁判所によって選ばれた後見人(弁護士や司法書士、社会福祉士など)が、あなたの財産管理や契約行為を代理する制度です。

ただし、成年後見人はあくまで「法的な手続き」の代理が中心です。施設の入居契約はできますが、身元引受人がいない場合に求められる「緊急時の駆けつけ」や「死後の葬儀」までは、職務範囲外とされることがあります。

そのため、成年後見制度と身元保証サービスを併用される方も多くいらっしゃいます。

3. 身元引受人が不要な施設を探す

数は少ないですが、身元引受人を必須としない老人ホームも存在します。

例えば、入居時にある程度の前払金を預けることで金銭保証を免除したり、成年後見人がいれば受け入れ可能としたりする施設です。

また、「特別養護老人ホーム(特養)」などの公的な施設では、身元引受人がいない場合でも、行政の措置や相談によって入居が認められるケースがあります。

「身寄りがないから」という理由だけで、公的サービスの利用を断られることは基本的にはありません。お住まいの自治体の福祉課や、地域包括支援センターへ相談してみるのも一つの手です。

サービスを利用する際の費用と注意点

「便利なサービスがあるのは分かったけれど、費用が高いのではないか」

年金で生活されている皆様にとって、費用のことは一番の心配事かと思います。

費用の目安について

身元保証サービスの費用は、運営団体やプランによって大きく異なりますが、一般的には以下の項目が必要になります。

  • 初期費用(契約金・登録料): 30万〜50万円程度

  • 月額会費: 数千円〜1万円程度

  • 預託金(葬儀や死後事務のための預け金): 50万〜100万円程度

これらを合わせると、決して安い金額ではありません。しかし、これによって「一生涯の安心」と「入居の切符」が手に入ると考えることもできます。

中には、初期費用を抑えたプランや、所得に応じた助成を行っている団体もあります。まずは見積もりを取り、ご自身の資産状況に合わせて無理のない範囲で検討することが大切です。

信頼できる業者を見極めるポイント

私が所属する協会でもそうですが、信頼できる団体は、契約前に必ず丁寧な面談を行います。「分からないことは何度でも聞いてください」という姿勢があるかどうか、担当者の目を見て判断してくださいね。

【事例紹介】「身元引受人がいない」不安を乗り越えた方々の物語

実際に、身元引受人がいない場合でも、安心して新しい生活をスタートされた方々の事例をご紹介します。皆様と同じように悩まれていた方々の笑顔が、少しでも勇気になれば幸いです。

事例1:ずっと独身で過ごしてこられたB様(74歳・女性)

B様は若い頃からお仕事をバリバリとこなしてこられましたが、生涯独身でした。「これまでは健康だったけれど、急に倒れたらどうしよう」と不安になり、老人ホームへの入居を決意されました。

しかし、ご兄弟はすでに他界され、頼れるのは遠い親戚のみ。「疎遠な親戚に迷惑はかけられない」と、民間の身元保証サービスを利用されました。

B様のお声:

「最初は他人にお金を払って家族の代わりをしてもらうなんて、と抵抗がありました。でも、担当の方が『私たちが娘代わりになりますから、何でも言ってくださいね』と言ってくださり、肩の荷が下りました。今では施設のレクリエーションを心から楽しんでいます」

事例2:夫を亡くし、天涯孤独になったC様(80歳・女性)

ご主人を亡くされ、お子様がいらっしゃらなかったC様。自宅での一人暮らしに限界を感じていましたが、保証人がいないことでいくつかの施設に断られ、途方に暮れていらっしゃいました。

地域包括支援センターの紹介で私たちと繋がり、身元引受契約と合わせて、死後の事務委任契約(お墓や葬儀のこと)も結ばれました。

C様のお声:

「一番気がかりだったのは、私が死んだ後のことでした。誰にも迷惑をかけずに逝きたい、という願いを叶えてくれる人が見つかり、今は本当に穏やかな気持ちです。主人のお墓に入れてもらえる手はずも整い、安心して長生きできそうです」

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一人で悩まず、まずは「相談」から始めましょう

ここまで、身元引受人がいない場合の対処法についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。

情報が多くて、少し疲れてしまったかもしれませんね。

すべてを今すぐ決める必要はありません。まずは、「私にも道があるんだ」ということを知っていただけるだけで十分です。

専門家に頼ることは、恥ずかしいことではありません

日本の女性は、我慢強く、人に迷惑をかけることを良しとしない方が多いと感じます。

でも、老後の安心をお金やサービスで買うことは、決して恥ずかしいことでも、悪いことでもありません。それは、あなたがこれまで一生懸命生きてこられた証であり、自分自身を大切にするための賢明な選択です。

私たち相談員は、ただ事務的に契約をするだけではありません。

あなたの好きなお花の話や、これまでの人生のお話を聞かせてください。

「今日はいいお天気ですね」と電話で話せる相手がいる、それだけで心強さは変わります。

あなたの穏やかな毎日のために

最後に、もう一度大切なことをお伝えします。

  • 身元引受人がいない場合でも、老人ホームへの入居は可能です。

  • 民間の「身元保証サービス」を利用することで、家族の役割を代行してもらえます。

  • 費用はかかりますが、将来の不安を解消し、最後まで自分らしく生きるための投資です。

  • 悪質な業者を避け、心から信頼できる「パートナー」を見つけることが大切です。

もし、今この瞬間も「どうしよう」と胸を痛めているのであれば、お近くの地域包括支援センターや、私たちのような支援団体に一度お電話をしてみてください。

「ブログを読んで、少し話を聞いてみたくなって」

その一言だけで構いません。

私たちはいつでも、あなたの味方です。

あなたが温かいお部屋で、季節の花を愛でながら、心穏やかな毎日を過ごせるよう、全力でサポートいたします。

春の木漏れ日のような穏やかな日々が、あなたに訪れますように。

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